とどまることを知らないサウナブームの波は九州にも押し寄せ、
温度や湿度にこだわるのはもちろん、ととのい体験を最大限に後押ししてくれるような休憩スペースなど、サウナーなら思わず「言ってみたい…。」と口走ってしまうような素敵な施設が九州に増えてきています。
そんな「新世代サウナ」の勢いは計り知れないわけですが、九州にはそれらの勢いをものともせず常にトップに君臨し続ける3つのサウナ施設があります。
それが、ウェルビー福岡、湯らっくす、らかんの湯なのです。
今回はその中でも福岡が誇る名サウナ、ウェルビー福岡の魅力にフォーカス。
サウナ特化型の施設が提供する最高のととのい体験について紹介していこうと思います。
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ウェルビー福岡とは?
九州の玄関口、福岡県は福岡市博多区にあるサウナ&カプセルホテル ウェルビー福岡。
フィンランド式のサウナを併設したカプセルホテルとして愛知県に誕生し
栄店、今池店、名駅店(現在は閉店)と愛知県のサウナシーンを盛り上げ続けてきたウェルビーですが
その系列店が福岡にも進出しているのです。
ウェルビーのもつサウナへのこだわりをそのままに、九州においても不動の地位を確立しています。
そもそもウェルビーって何?という駆け出しサウナーの方はぜひドラマ「サ道」をご覧ください。
ドラマの中で登場するのは名古屋にあるウェルビー栄なんですが、お店の雰囲気をなんとなく掴むことができると思います。
なぜそこまでサウナーの心を惹きつけつづけることができるのかというと、それにはウェルビー福岡の持つ特徴が大きく関係しています。
なんとウェルビー福岡はサウナに特化し、サウナーのニーズに応えることを追い求めすぎた結果
湯船を無くすというとんでもない大尖り施設づくりを行いました。
施設内にあるのはシャワーとサウナと水風呂、そして緑っぽい光に包まれた休憩スペースただそれだけ。
サウナを楽しむことだけに特化した施設づくりは、まさに全集中であり、ひとつだけでいい、何かひとつ自分の武器を磨いて突き抜けろというメッセージ性さえも勝手に受け取ってしまうようなある種の潔さを感じます。
それで具体的に施設の中はどのようになっているのか紹介していきます。
3種類のサウナ
ウェルビー福岡には3種類のサウナがあります。
- フィンランドサウナ
- 森のサウナ
- からふろ
フィンランドサウナ
メインとなるフィンランドサウナは10人程度は入れる広さで、5〜6分間隔という高頻度でオートロウリュがあるのが特徴です。
サウナ室の中は暖色の間接照明で照らされており、薄暗いながらも温かみのある光が裸のおじさんたちを包みこみます。
ほどよい音量で流れ続けるヒーリングミュージックとオートロウリュの水がサウナストーンの上で蒸発する音を聞きながらゆっくりと体温が上がっていくのを感じる、
ただそれだけの時間がとても幸せです。
2時間おきくらいにスタッフによるロウリュサービスも行っているため、熱波を受けてガツンとととのいたいというサウナーにとっても大満足のサウナです。
森のサウナ
森のサウナは5〜6人ほどが入れる広さであり、上記のフィンランドサウナよりも暗めの照明となってます。
セルフロウリュも可能であるため、自分好みの体感温度まで上げることができます。
※サウナーは紳士なので他のサウナーに断りを入れた上でロウリュするという文化がしっかりと根付いているのが素晴らしいところですね。
そしてこの森のサウナの最大の特徴は、あとで紹介する水風呂(弱冷水風呂)がサウナ室内に併設されていることです。
それゆえ、なんとサウナ室から水風呂へとダイレクトで移動することができるのです。
動線に一切の無駄がないシームレスなサウナ→水風呂への移動の究極形がウェルビー福岡にはあるのです。
からふろ
からふろはウェルビー福岡にあるサウナの中でも最も小さく、基本的には一人用。
友達と来たなら二人くらいまでなら入れるかなといった広さのサウナです。
入り口には暖簾と木札がかけられており、誰か入っているかどうかを扉を開けずして確認することができます。
森のサウナと同様にからふろもセルフロウリュが可能であり、一人用という特徴から、自分好みの温度に仕上げた上で自分自身の心身と向き合うことができるサウナとなっています。
選べる水風呂
ウェルビー福岡には強冷水風呂と弱冷水風呂という温度の違う2種類の水風呂が用意されており、その日の気分や体調によって好きな温度の水風呂を選ぶことができます。
弱冷水風呂
弱冷水風呂は森のサウナのところで紹介した、サウナ室内に併設された水風呂です。
温度は16℃前後でだいたい大人4人くらいが入れる広さになっています。
サウナ室内にあるため、水風呂に入っている部分はキンキンに冷やされ、水風呂に入っていない部分は熱いという他で体験したことのない状態となっています。
下は洪水、上は大火事、これな〜んだ?
ウェルビー福岡の弱冷水風呂!
強冷水風呂
ウェルビー福岡の名物水風呂といえばこの強冷水風呂です。
大人が2〜3人入れるほどの小さめの水風呂ではあるのですが、注目すべきはその温度設定。
サウナ界隈でいうところシングル、脅威の5℃となっています。
水風呂に入ったときに感じるのは痛みにも似た冷たさで、10秒も経たずしてサウナで火照っていた体が一気に冷やされていくのを感じます。
日常生活の中でなかなか体験することのできない温度の水に浸かって、気分は映画タイタニックの終盤。
冷たい大西洋に投げ出されながらもローズの手を握り続けたジャックです。
自分は今もしかしたらレオナルド・ディカプリオなのではという錯覚さえも起こしかねない強烈なトランス状態で休憩スペースへと向かうのが恒例となってます。
個人的にはスピーディーにサウナを楽しみたいときは強冷水風呂に入り、ゆったりとした時間の流れを感じながらととのいたい時は弱冷水風呂を選んでいます。
これ以外にもアイスサウナと呼ばれる冷凍庫のような場所も用意されてあり、水風呂よりも比較的緩やかに体温を下げることができるため、水風呂にまだ慣れていないよと言う初心者の方におすすめです。
エメラルドの休憩スペース
サウナで温め、水風呂で冷やし、体温の高低差を十分に作り終えたら最後は休憩スペースへと向かいます。
シャワーエリアのさらに奥には青いような緑なような、不思議と落ち着くエメラルドの光に包まれた休憩スペースがあります。
そこにはイス4脚とフルフラットにできるデッキチェアが2脚並べられており、座ってととのうか寝てととのうか自分の好きなととのいスタイルに合わせて選ぶことができます。
福岡市博多区の商業施設キャナルシティの真横にあるとは思えないほど落ち着いた空間は、外の世界から隔離され、都会の喧騒を忘れさせてくれる穏やかな世界となっています。
多くの人々が行き交う街の中で、誰の歩幅で歩いているのかすらわからなくなる日々に疲れていませんか?
目まぐるしく時代は変わっていってるはずなのに、なんだか毎日同じことを繰り返しているような感覚を覚え、生きてる実感を得られないまま毎日を何となく生きている。
「なんのために生まれて なにをして生きるのか」
アンパンマンの問いへの自分なりの答えを出せなくなったときは、ぜひウェルビー福岡に足を運び、サウナ、水風呂を経由した上でこのエメラルドの休憩スペースへと辿り着いてみてください。
きっと頭の中で散らかった思考がすっきりと整理され、自分にとって本当に大切なことが何なのかをもう一度見つめ直すことができるはずです。
アクセス
福岡市地下鉄七隈線の延伸工事が終わり、ウェルビー福岡へのアクセスが大幅に改善されました。
新たに完成した駅「櫛田神社前駅・2番出口」からなんと驚異の徒歩30秒。
地下鉄構内から地上に上がるとウェルビー福岡のほぼ目の前に出てこれるようになったことで、旅行などで福岡を訪れた人も重いキャリーケースを引きずって長い距離を移動する必要がなくなり、より気軽に福岡での思い出のひとつとしてウェルビー福岡を利用することができるようになりました。
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