“サウナブーム”終焉か?というネットニュースが大きな話題になっていました。
記事の中ではタピオカブームになぞらえて、現在の日本全国で巻き起こっているサウナブームはにすでに冷めつつあり、ブームが終わる兆しが見え始めていると書かれていました。
サウナはもちろん素晴らしいアクティビティではあるのですが、ここ数年のメディアでの取り扱われ方や、都市部でのおしゃれなサウナが続々と開店していることなど、人気が過熱し過ぎている感があるのは否めません。
盛者必衰は世の常ではありますが、
サウナはこのまま一過性のブームとして終わってしまうのでしょうか。
今回はサウナブームの終わる理由と、今後のサウナ界隈に起きることについてまとめていきたいと思います。
サウナブームは終わってしまうのか
2010年代半ばから後半にかけてタピオカドリンクが社会現象となり、空前のタピオカブームが訪れました。
タピオカドリンク店が次々と出店されていたのも束の間。
爆発的な人気になっていたタピオカはあっという間に供給過多となり、希少性が失われていくにしたがってブームは下火になっていきました。
このタピオカブームの一連の流れと今のサウナブームが非常に似ているというのが、サウナブームが終わりへと近づいている根拠にされています。
毎週のように目にする新しくてオシャレなサウナの開店を知らせるSNS投稿。
お昼のワイドショーではサウナ施設特集。
ロフトに行けばサウナグッズの特設コーナーがレジの近くに設置され、スーパー銭湯に行けばこれまでおじさんの巣窟だったサウナ室はインフルエンサーに感化された大学生グループが2段目あたりに座っています。
誰が見てもわかる、
今のこの状況は紛れもなく空前のサウナブームです。
増えたサウナ施設やSNS投稿によってサウナがより身近なものとなることはとても素晴らしいことではあるのですが、これがまさにあの頃のタピオカドリンクを思い出させる供給過多ぶり。
いつだってSNSでバズるのは他の人と違う特別でキラキラした体験です。
おしゃれなサウナで過ごすという他の人とは違うキラキラした体験だったものが自分の周りの人もみんなしているありふれた行為になった瞬間にブームは下火になっていくのです。
サウナブーム終焉後に起きること
生々流転はこの世の常です。
サウナブームが終わりを迎えると、サウナーを取り巻く様々な環境・状況が変わっていきます。
- サウナ利用者が減る
- サウナ施設が減る
- サウナグッズが減る
しかし、何も悪いことばかりではありません。
これから紹介する3つの変化にはどれも「減る」というマイナスなイメージのワードを用いてはいますが、逆に真のサウナーにとっては嬉しい変化となる可能性もあるということをご承知おきください。
サウナ利用者が減る
サウナブームの終焉とともに間違いなくサウナ利用者は減ります。
SNSでサウナに関する投稿が増えれば増えるほど特別感が無くなっていくのは時間の問題であり、「ととのった〜」という文字を載せたオロポの写真をストーリーに上げたいだけの大学生は次なるインスタ映えを求めて娑婆へと帰っていくでしょう。
流行ってるらしいからという理由だけでサウナを訪れていた人々が姿を消し、残るのは心からととのいに魅了されたサウナジャンキーたちだけ。
もちろんサウナ人口が増えることは良いことですし、サウナを好きになるきっかけが溢れている今の状況は素晴らしい限りです。
しかし、どこに行っても人が多い。
もう、ほんと多い。
人気のサウナ施設に行こうものなら、頭の片隅で”サウナ室に入れるかな”とか”ととのい椅子に座れるかな”とか少し心配してしまい、どこかサ活を100%で楽しめない自分がいます。
サウナブームが終わることでもう少し余裕を持ってサウナを楽しめるようになってくれるのであれば、それはそれでいいかもしれないと思っているサウナーも少なからずいるのではないでしょうか。
サウナ施設が減る
最近、都市部だけでなく地方にもおしゃれなサウナ増えてきてますよね。
そう”おしゃれ”なサウナです。
もちろんサウナ室や休憩スペースがおしゃれであれば気分はあがります。
しかし、ここで心を鬼にして申し上げておきたいのが「おしゃれなサウナ=良いサウナ」ではないということです。
おしゃれだから良いサウナとは限らないし、良いサウナであれば極端なおしゃれさは必要ないとすら思っています。
全てのサウナーに問いたい、本当にサウナ→水風呂→休憩の一連の流れに没入しきっているときって自然と目を瞑っていませんか?
サウナ室であれば温度と湿度のバランス。
水風呂であれば水質や水温、そして深さ。
休憩スペースであればゆったりとくつろげる椅子や心地良い風。
どれも目から入ってくる情報だけではなく、五感すべてをフル稼働させて全身で感じ取るものではないでしょうか。
上記の通り、ブームが下火になるにつれてサウナ人口は多少減ってしまうでしょう。
そうなった時におしゃれなだけのサウナは淘汰されてしまうのは必然です。
そして残るのはおしゃれなだけではない、サウナーが求める温度・湿度・動線を理解し実現させた、本当の意味で質の高い良いサウナのはずです。
まさにサウナ戦国時代の今、天下を統一するのはいったいどこのサウナなのか。
欲を言えばすぐ行ける近場のサウナには生き残ってほしいものです。
ちなみに、おしゃれで良いサウナはこの記事で紹介しています。
サウナグッズが減る
サウナブームの到来によってブーム前と特に大きく変わったことがあります。
それはサウナ室内でのサウナハットの着用率です。
これまでもサウナを楽しんでいるおじさんはいっぱいいました。
ですがサウナハットを被っている人を見たことはあったでしょうか。
今やスーパー銭湯のサウナに入っても2〜3割の人がサウナハットを被り、サウナが有名で力を入れている施設に行けば半分近い人がサウナハットで頭部を保護しています。
三角の帽子を被り、灼熱の部屋の中でただじっと汗をかく集団はもはや何らかの儀式を行なっているようにしか見えません。
サウナハットのみならず、サウナマットやサウナメガネ、サウナポンチョやサウナ用スマートウォッチなどサウナをより快適に楽しむというだけではないファッショナブルなアイテムまで登場しています。
そんなファッションアイテムとしての立ち位置を築きつつあるサウナグッズもサウナブームが去れば同じ運命を辿ります。
サウナ施設のみならずロフトや3COINSなどで簡単に手に入ったサウナグッズたちは街から消え、本当にサウナハットが欲しければAmazonなどのECサイトで購入するしかなくなるかもしれません。
ですが、ここでもう一度サウナの良さを思い出してみてください。
サウナは己の身ひとつで楽しむことができるアクティビティです。
ありがたいことに熱い部屋と冷たい水、そして風の吹き抜ける休憩スペースはサウナ施設が用意してくれています。
これ以上何が必要だと言うのでしょうか。裸一貫で向かえばいいのです。
一糸纏わぬ姿で汗をかき、キンキンの水風呂に浸かり、全身に風を受けるあの爽快感を知ったからこそ、あなたはサウナの虜になったのではないですか?
とはいえサウナハットは髪が熱で痛むのを防ぐことができるなど被った方がいい理由ももちろんあるので、サウナハットくらいはお気に入りのデザインのものを使うのはアリだと思います。
サウナグッズが手に入りづらくなる未来は迫っているので、今のうちにお気に入りのサウナハットを探しておきましょう。
まとめ
サウナブームが終わったときに起きることを3つ紹介しました。
- サウナ利用者が減る
- サウナ施設が減る
- サウナグッズが減る
今回の記事の中でさんざんサウナブームが終わる終わると言い続けてきましたが、どちらかというとブームが去って消えてしまうというよりは定番になって落ち着くというイメージの方が近いと思っています。
ポジション的にはヨガやフィットネスジムなどくらいの位置に落ち着いてくるのではというのが筆者の予想です。
ブームだろうとなかろうとサウナ愛は変わらないので、これからもいろんなサウナへと足を運んでサ活を楽しんでいきたいと思います。
コメント
コメント一覧 (1件)
岩盤浴同じになりそう。
岩盤浴ブーム去ったら近くにある岩盤浴屋潰れた。