ChatGPTの登場によりAIの進化が指数関数的に加速する瞬間「シンギュラリティ（技術的特異点）」が訪れることが現実味を帯びてきました。
現在、人類が目の当たりにしているAIの進化と、それによってもたらされる技術革新は産業革命に匹敵する100年に1度の大変革だとも言われています。
大変革の前と後では、人々の働き方に大きな違いが出てくることは歴史の授業で学んだ通りであり、歴史が繰り返すことはすでに証明されています。
という小難しく堅い入り方をしてしまったのですが、今回は今話題のChatGPTのすごさと、AIの進化によって無くなる仕事、生まれる仕事について紹介していきたいと思います。
ChatGPTって何がすごいの？
ChatGPTとは、自然言語処理において最も進化した技術の一つであるGPT-3.5アーキテクチャに基づく大規模な言語モデルです。
と言われても何がなんだか分からないし、嫌になってきますよね。
一言で言うと「人間と話してるかと思うくらい自然なチャットAIだよ」ってことです。
ChatGPTに質問すると、膨大な量のテキストデータから学習した答えを自然な文章で解答してくれるのですが、それによって従来のチャットAIにはできなかったあらゆるタスクをこなすことができるのです。
質問応答
ChatGPTは、与えられた質問に対して自然な言葉で答えることができます。例えば、特定の都市の天気や有名人の経歴などの情報を問い合わせることができます。
文章生成
ChatGPTは、与えられたトピックやキーワードに基づいて、自然な文章を生成することができます。例えば、自動的にニュース記事や商品レビュー、小説、詩などを作成することができます。
文章の要約
ChatGPTは、与えられた文章を要約することができます。例えば、長い記事やレポートを簡潔な要約にまとめることができます。
機械翻訳
ChatGPTは、異なる言語間で文章を翻訳することができます。例えば、英語の文章を日本語に自動的に翻訳することができます。
これはまだできることのほんの一部であり、ChatGPTの汎用性の高さは現在の人類の活動に大きなインパクトをもたらすことは間違いないのです。むしろもうその影響は出始めていると言っても過言ではないでしょう。
ChatGPTのはじめ方
ChatGPTのすごさを紹介しましたが、百聞は一見に如かずというように実際に使ってみるのが一番です。
ChatGPTをはじめるために必要なものは3つだけ。
- パソコン
- OpenAIのアカウント
- インターネット回線
この中でもっとも難易度が高いのはOpenAIのアカウントを作るところかもしれません。なぜなら当然ですがサイトが全部英語で書かれているのです。これだけでアレルギー反応を起こしてしまう人もいることでしょう。ノリと勢いで作れなくもないですが、Google翻訳などを活用しながらのほうが安心ですね。
大前提ですがネット回線が必要です。もはや必要なものとして挙げることすらためらいましたが「必要なもの3選」みたいな感じにしたくて無理やり追加しました。
え？家にネット回線がない？（空耳）
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AIによって奪われる仕事
ChatGPTのすごさが少しだけわかったところで、ここからはChatGPTに代表されるようなAIによって今後どのような仕事が奪われていくのかと言うのを見ていきましょう。
- 製造業労働者
- 銀行や保険会社の事務職員
- コールセンターのオペレーター
- 運転手
- 記者やライター
- 絵師
- プログラマー
今話題のChatGPTの影響をもろに受けるのは記者やライターを生業としてる人たちではないでしょうか。
ChatGPTのできることでも挙げられていた文章生成や文章要約などの精度が上がっていくにつれて、人間にまとめ記事を依頼するよりもはるかにコストが低く、そしてなにより早く成果物を得ることができるとあれば、オリジナリティや個性のある文章を書けない記者やライターの仕事は減っていってしまうのかもしれません。
さらに、かつてAIに奪われない仕事の代表格として挙げられていたクリエイティブ系の職業も暗雲が立ちこめています。
ChatGPTなど学習した内容から新たなものを生み出すことのできるAIをジェネレーティブAIと呼ぶのですが、ここ最近のAIが作り出す絵や画像はとても綺麗で、一眼見ただけでは絵なのか実写なのか区別がつかないほどのクオリテイとなっています。
ジェネレーティブAI
画像、文章、音声、プログラムコード、構造化データなど様々なコンテンツを生成することのできる人工知能のこと。
高精度な画像生成AIを使えば思い通りの絵や画像を、プログラムを書いてくれるAIを使えば思い通りのシステムを。
「クリエイティブは人間にしかできない領域だ」というのはもう過去の話なのかもしれません。
AIによって生まれる仕事
AIによって奪われる仕事があるのであれば、それと同時に新たに生まれる仕事も存在します。
- AIエンジニア
- データサイエンティスト
- AIコンサルタント
- ロボットエンジニア
- VR/ARデザイナー
このようにAIを生み出す、もしくは使いこなすような職業というのが今後さらに需要が高まっていくと予想されています。
海外では今「プロンプトエンジニア」と呼ばれる職業に注目が集まっています。
プロンプトエンジニア
画像生成AIや文章生成AIといったジェネレーティブAIに命令する職種で、AIがコンテンツを生成するための適切な指示を出したり、どのように指示すれば生成の質が改善するのかを追求していく。
AIへの指示だしを上手くできるというのはこれからの世界では貴重なスキルであり、プロンプトエンジニアリングの発展によって、直接的なプログラミングスキルがない人でもプロンプト（AIへの指示）を作成することでAIによるプログラム生成を行い、システム開発の効率化を実現することができるのではないかと期待されているようです。
小学校の教育カリキュラムにプログラミングが加わるなど、プログラミングのスキルというのは多くの人に求められてくる力だと思いますが、プロンプトエンジニアリングが広く知れ渡ることはプログラミング自体の普及拡大にも大きく貢献することになるのではないでしょうか。
AIによって奪われる職業にプログラマーが入っていたのは上記のような理由でもあります。
AI自体の開発を行わない限りは、現在イメージされるプログラムをゴリゴリ書いていくような典型的なプログラマーという人たちは少なくなっていってしまうのかもしれません。
ですが新たに生まれたプロンプトエンジニアのような、新時代のニーズに沿った仕事というのは生まれ続けます。
そのような仕事に就くためにはやはりテクノロジーに関わるスキルを手にすることがもはや必須と言っても過言ではありません。
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AIの進化を怖がったり、未来に対して悲観的になるのではなく、どうすれば必要とされるスキルを獲得していけるのかというところに目を向けていくことが、移り変わりの激しい現代社会を生き抜くために最も重要なスキルなのかもしれません。
いろんな意見はあると思いますが、新しいテクノロジーっておもしろいですね。
これからも気になったテクノロジーに関する話題などを自分なりに取り上げてみようと思います。では。
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